『親孝行、夫婦仲良く陽気ぐらし。』
天理教の若い青年たちが、信仰生活の指針として掲げたスローガン。
やはり家族の中心は夫婦。
そこに子供がやってきてくれる。
この年齢になってつらつら考える。
子どもは宝と呼んでもらえるが、
宝を産んだ母親は、宝と呼んでもらえない。
命を懸けて産んだあと、更に追い詰められて
笑えない日が続いていくことを当たり前だと思われている。
「子宝」といいながら、電車の中で泣いていたら睨まれる母親。
「子宝」という宝物を抱えているのに、死にたくなる日もある。
子を産み育て、命という最大のリスクを背負い
母親になれば育児は当たり前にできると思われて過ごす。
育児とはあまりにも過酷だなあ。
結婚して40年を超えた。子ども6人、孫11人。
戦争のような日常。
妻は、よくやってくれていると感謝する。
しかし、それを言葉にしたことなはい。
若いころ、子どもが生まれても、私は家庭を省みることがなかった。
今思えば、本当に申し訳ない。
妻は、「宝」を生んでくれた。
そして今がある。
『夫婦仲良く』 文字にすれば簡単だ。
実際は、妻の不断の努力があって、家庭が保たれている。
仲良くと思っているのは、きっと自分だけだろう。
感謝しても仕切れない。
残りの人生、どうやって妻に恩返しをしよう?
妻とどうやって陽気ぐらしをしていこう?
これが、これからの私の課題。
(担)M